明治期頃
径31.3cm×高さ4.3cm
ベロ藍(〈注1〉参照 )を使って、内側面に桔梗菱・松皮菱・扇形の窓を開けその中に金魚・山水が、見込みに松竹梅模様が印判(〈注2〉参照 )で表されています。外側面には蛸唐草模様(〈注3〉参照 )が手描きされています。
割れ欠けのような傷みはありませんが、使用による擦れがあります(特に裏側にあります)。
〈注1〉ベロ藍 : ドイツのベルリンから輸入された藍。「ベルリンの藍」が訛って「ベロ藍」と呼ばれた。人工的に作られたもので、それまでの呉須による染付よりも鮮やかに発色した。
〈注2〉印判 : 紙に銅版転写した図柄を器に焼き写す技法。
〈注3〉唐草文 : 曲線状に蔓(つる)を表した文様。花を伴う「花唐草」、蛸の足のように突起がある「蛸唐草」、蔓を省略された連続模様の「みじん唐草」など様々なパターンがある。
《この商品の状態》B〜Cランク
Sランク:新品・未使用品・未使用同等品。
Aランク:僅かに使用感はあるがとても綺麗な品。
Bランク:使用感はあるが時代を経た物としては良い状態、十分ご使用いただける品。
Cランク:使用感が目立つが、ご使用いただける品。
Dランク:参考品。使用するには、金接ぎなど直しが必要な品。
※古い物は現代の品物とは違って規格が揃っておらず、窯キズ(窯から出る前にできた、降りものや成形の不完全さによる欠点。古い陶磁器の場合一般にはキズとみなさない。場合により景色として喜ばれたり、欠点として減点の対象となったりする。)があることもあります。キズを含めた状態はできる限り詳細に記載しておりますが、写真もあわせてご参照ください。