江戸後期~末期
径14.1cm×高さ3.9cm
伊万里志田窯(〈注1〉参照 )の「鷺(さぎ)文」(〈注2〉参照 )ナマス皿(〈注3〉参照 )2枚セットです。
白化粧(エンゴベー)された器体に「鷺」と「葦」が描かれ、志田窯の特徴がよく現れています。
ナマス皿は大きさが頃合いで深さもありますので、色々な料理にご利用いただけます。
欠け割れなどの傷みはありませんが、1枚の見込に窯キズ(〈注4〉参照 )があり、また、2枚ともカンニュウ(〈注5〉参照 )が多めに入っています(写真参照)。アマ手(〈注6〉参照 )ではなく堅く焼しまっています。
〈注1〉志田窯 : 佐賀県塩田町で江戸後期~末期に栄えた窯。白化粧(エンゴベー)された器体に染付けでされた素朴な絵付に特徴がある。
〈注2〉鷺文 : 鷺は中国磁器にも描かれているが、伊万里では当初から一羽だけを大きく見込に描いたものがみられる。
〈注3〉膾皿 : 膾(魚介類や野菜などを酢を基本にした調味料で和えた料理)を盛付けた皿。
〈注4〉窯キズ : 窯から出る前にできた、降りものや成形の不完全さによる欠点。古い陶磁器の場合一般にはキズとみなさない。場合により景色として喜ばれたり、欠点として減点の対象となる。
〈注5〉カンニュウ(貫入) : 表面透明釉のみ浅いひび割れが生じているもの。
〈注6〉アマ手 : 焼成時に窯の温度が十分に上がらず、全体にカンニュウが入いること。素地が堅く焼しまらず叩くと鈍い音がする。
参考文献
「古伊万里の模様」理工学社
「志田窯の染付皿」里文出版
《この商品の状態》 Bランク
Sランク:新品・未使用品・未使用同等品。
Aランク:僅かに使用感はあるがとても綺麗な品。
Bランク:使用感はあるが時代を経た物としては良い状態、十分ご使用いただける品。
Cランク:使用感が目立つが、ご使用いただける品。
Dランク:参考品。使用するには、金接ぎなど直しが必要な品。
※古い物は現代の品物とは違って規格が揃っておらず、窯キズ(窯から出る前にできた、降りものや成形の不完全さによる欠点。古い陶磁器の場合一般にはキズとみなさない。場合により景色として喜ばれたり、欠点として減点の対象となったりする。)があることもあります。キズを含めた状態はできる限り詳細に記載しておりますが、写真もあわせてご参照ください。