明治期頃
横幅19.8cm×縦幅15.7cm×高さ4.1cm(凡その大きさで、個体により幾分誤差があります。)
染付(〈注1〉参照 )「山水文(〈注2〉参照 )」の中皿/菱形皿2客セットです。
よく見かける菱形の刺身皿より一回り大きです。
絶壁を背後にした東家、帆を揚げた船の浮かぶ海原と遠山といった典型的な山水文が描かれています。
焼成時の灰が降った跡が少しあります。口辺に虫喰い(〈注3〉参照 )のようなアレた箇所があります(最後の写真参照)。その他には割れ欠けのような傷みはなく、状態は良好です。
〈注1〉染付 : 白素地に呉須(酸化コバルト)で絵付をし透明釉をかけた、模様が藍青色に発色する陶磁器。
〈注2〉山水文 : 岩山に家屋、海に遠山など自然な風景を描いた模様。中国の水墨画に由来する。
〈注3〉虫喰い : 口辺など縁の部分にできた虫が食べた痕のような釉薬の小さな剥落。
参考文献
「古伊万里 小皿・豆皿・小鉢模様図鑑」講談社
《この商品の状態》 Bランク
Sランク:新品・未使用品・未使用同等品。
Aランク:僅かに使用感はあるがとても綺麗な品。
Bランク:使用感はあるが時代を経た物としては良い状態、十分ご使用いただける品。
Cランク:使用感が目立つが、ご使用いただける品。
Dランク:参考品。使用するには、金接ぎなど直しが必要な品。
※古い物は現代の品物とは違って規格が揃っておらず、窯キズ(窯から出る前にできた、降りものや成形の不完全さによる欠点。古い陶磁器の場合一般にはキズとみなさない。場合により景色として喜ばれたり、欠点として減点の対象となったりする。)があることもあります。キズを含めた状態はできる限り詳細に記載しておりますが、写真もあわせてご参照ください。