明治~昭和初期頃
径22.1cm×高さ3.4cm(凡その大きさで、個体により幾分誤差があります。)
印判(〈注1〉参照 )「桐(〈注2〉参照 )に唐草(〈注3〉参照)文」の大皿2客セットです。
裏の模様は「巻物」で伊万里磁器でよく用いられた宝模様です。
焼成時の灰が降った跡や高台内に窯キズが少しあります。割れ欠けのような傷みはありません。使用感も殆どなく状態は良好です。
〈注1〉印判 : 紙に銅版転写した図柄を器に焼き写す技法。
〈注2〉桐 : 「鳳凰は梧桐以外の樹にはとまらない」(中国「韓詩外伝」)とあり、桐は高貴な模様されています。中国磁器にはほとんど見られない桐文ですが、伊万里焼では17世紀前半からみられその後も用いられ続けます。
〈注3〉唐草 : 曲線状に蔓(つる)を表した文様。伊万里磁器には花を伴う「花唐草」、蛸の足のように突起がある「蛸唐草」、蔓を省略された連続模様の「みじん唐草」など様々なパターンがある。
参考文献
「古伊万里の模様」理工学社
「古伊万里 小皿・豆皿・小鉢模様図鑑」講談社
《この商品の状態》Aランク
Sランク:新品・未使用品・未使用同等品。
Aランク:僅かに使用感はあるがとても綺麗な品。
Bランク:使用感はあるが時代を経た物としては良い状態、十分ご使用いただける品。
Cランク:使用感が目立つが、ご使用いただける品。
Dランク:参考品。使用するには、金接ぎなど直しが必要な品。
※古い物は現代の品物とは違って規格が揃っておらず、窯キズ(窯から出る前にできた、降りものや成形の不完全さによる欠点。古い陶磁器の場合一般にはキズとみなさない。場合により景色として喜ばれたり、欠点として減点の対象となったりする。)があることもあります。キズを含めた状態はできる限り詳細に記載しておりますが、写真もあわせてご参照ください。