径15.3cm×高さ2.8cm(凡その大きさで、個体により幾分誤差があります。)
色絵(〈注1〉参照 )「桜菊図(〈注2〉参照 )」の中皿5客セットです。
見込み部分には「牡丹」が、裏側面は「宝文(〈注3〉参照 )」として蔵の鍵・分銅・隠れ笠が描かれています。
時代は少し下がりますが、華やかさがあります。使用感なく、状態は良好です。
〈注1〉色絵 : 釉薬をかけて焼いた陶磁器に、赤・緑・黄・紫・青などの上絵付をして、低火度で焼き付けたもの。
〈注2〉桜 : 日本を代表する花として古くは「日本書紀」や「万葉集」にもみられる。奈良時代には中国で賛称された梅の方が愛でられたが、平安時代になると桜が好まれるようになる。中国では陶磁器の模様としての用例は少ないが、日本では古くから多くみられる。
菊 : 菊は奈良時代に中国から渡来し、高潔な花として皇室の紋章にもなっている。菊文は明末の中国磁器にも多く見られ、肥前磁器にも初期から沢山描かれている。
〈注3〉宝文 : 宝物の形を図案化した模様。福徳を招くものとして古くからみられる。宝物としては、中国では八吉祥文として法螺・法輪・宝傘・宝瓶・白蓋・蓮花・金魚・盤長や蕉葉・巻物などがあり、日本では打出の小槌・丁字・分銅・巾着・巻物・隠れ蓑・隠れ笠・宝珠・蔵の鍵などがある。
参考文献
「古伊万里の模様」理工学社
《この商品の状態》Aランク
Sランク:新品・未使用品・未使用同等品。
Aランク:僅かに使用感はあるがとても綺麗な品。
Bランク:使用感はあるが時代を経た物としては良い状態、十分ご使用いただける品。
Cランク:使用感が目立つが、ご使用いただける品。
Dランク:参考品。使用するには、金接ぎなど直しが必要な品。
※古い物は現代の品物とは違って規格が揃っておらず、窯キズ(窯から出る前にできた、降りものや成形の不完全さによる欠点。古い陶磁器の場合一般にはキズとみなさない。場合により景色として喜ばれたり、欠点として減点の対象となったりする。)があることもあります。キズを含めた状態はできる限り詳細に記載しておりますが、写真もあわせてご参照ください。