18C中頃
径18.3cm×高さ2.7cm
古伊万里の「花唐草」文様(〈注1〉参照 )中皿5枚セットです。
「見込み(〈注2〉参照 )」と「側面」を二重圏線で画し、「側面」に唐草文様、「見込み」に環状の草花等(本作では「五弁花文(〈注3〉参照 )」)が描かれる古伊万里を代表する特徴を備えた皿です。
本作の「花唐草」文様の描かれ方は18C中頃に見られるものです(最後尾の写真参照)。
また、「五弁花文」は定形化した17C末期のものと比べると幾分繊細さを無くしており18C中頃の特徴を表しています。
底裏銘には「大明成化年製」とあり、中国・明朝の年号を記したもので17C前半から19Cにわたって長く使われたものです。
焼き上がりは良く、染付の発色も綺麗です。
タチが二本入った皿が一枚あります(写真矢印で示した箇所)。 使用感はあまりありませんが、窯の中で灰が降った跡が所々あります。その他には傷みはありません(写真参照)。
〈注1〉花唐草文様 : 葉と牡丹のような花を細い蔦で繋いだ文様。
〈注2〉見込み : 茶碗などの内部底あたりのこと。
〈注3〉五弁花文 : 梅の花を中心に、五つの花弁が囲むように描かれた見込み模様。
参考文献
「古伊万里染付図譜」倉石梓 むげん出版
「古伊万里 小皿・豆皿・小鉢 1000」講談社
《この商品の状態》 A〜Bランク
Sランク:新品・未使用品・未使用同等品。
Aランク:僅かに使用感はあるがとても綺麗な品。
Bランク:使用感はあるが時代を経た物としては良い状態、十分ご使用いただける品。
Cランク:使用感が目立つが、ご使用いただける品。
Dランク:参考品。使用するには、金接ぎなど直しが必要な品。
※古い物は現代の品物とは違って規格が揃っておらず、窯キズ(窯から出る前にできた、降りものや成形の不完全さによる欠点。古い陶磁器の場合一般にはキズとみなさない。場合により景色として喜ばれたり、欠点として減点の対象となったりする。)があることもあります。キズを含めた状態はできる限り詳細に記載しておりますが、写真もあわせてご参照ください。