径21.5cm×高さ3.1cm (凡その大きさです。)
「ベロ藍」を使った、明治時代の伊万里「梅蘭」七寸皿です。
ドイツのベルリンから輸入された「ベロ藍」は人工的に作られた顔料で、それまでの呉須に比べて鮮やかに発色しました。
見込みには「松竹梅」が側面には「梅」が型紙擦りで描かれ、「松皮菱」の形に開けられた窓には「蘭」が手描きされています。
「蘭」は気品のがある高潔な姿から「竹」「梅」「菊」とともに「四君子」の一つに数えられ、中国では宋・元の時代の文人が好んだ画題の一つです。日本でも室町時代の禅僧鉄舟徳斉、玉畹 梵芳の描いた墨蘭や、南画の作例が多く伝わっています。
使用による擦れがありますが、ワレ・カケのような傷みはありません。
《この商品の状態》 Bランク
Sランク:新品・未使用品・未使用同等品。
Aランク:僅かに使用感はあるがとても綺麗な品。
Bランク:使用感はあるが時代を経た物としては良い状態、十分ご使用いただける品。
Cランク:使用感が目立つが、ご使用いただける品。
Dランク:参考品。使用するには、金接ぎなど直しが必要な品。
※古い物は現代の品物とは違って規格が揃っておらず、窯キズ(窯から出る前にできた、降りものや成形の不完全さによる欠点。古い陶磁器の場合一般にはキズとみなさない。場合により景色として喜ばれたり、欠点として減点の対象となったりする。)があることもあります。キズを含めた状態はできる限り詳細に記載しておりますが、写真もあわせてご参照ください。