昭和初期頃の「松鶴図」寸皿です。
径18.8cm×高さ2.2cm
銅版転写の印判(〈注1〉参照 )で描かれています。
松は常緑で冬もその緑を失わずにいることから不老の寓意をもち、鶴はその気高く美しい姿から長寿の仙禽との寓意をもちます。「松鶴図」は、中国では「吉祥」の図柄として宋、元の時代から描かれ始め、明・清の時代に数多く描かれます。日本でもその流れを受けて「吉祥」の図柄として親しまれています。
焼成時の灰が降った跡が少しありますが、割れ欠けのような傷みはありません。使用感も殆どなく状態は良好です。
〈注1〉印判 : 紙に銅版転写した図柄を器に焼き写す技法。
《この商品の状態》 Aランク
Sランク:新品・未使用品・未使用同等品。
Aランク:僅かに使用感はあるがとても綺麗な品。
Bランク:使用感はあるが時代を経た物としては良い状態、十分ご使用いただける品。
Cランク:使用感が目立つが、ご使用いただける品。
Dランク:参考品。使用するには、金接ぎなど直しが必要な品。
※古い物は現代の品物とは違って規格が揃っておらず、窯キズ(窯から出る前にできた、降りものや成形の不完全さによる欠点。古い陶磁器の場合一般にはキズとみなさない。場合により景色として喜ばれたり、欠点として減点の対象となったりする。)があることもあります。キズを含めた状態はできる限り詳細に記載しておりますが、写真もあわせてご参照ください。