江戸後期
口径7.9cm×高さ7.0cm
外面に染付素書（すがき）（※1）で花唐草文が描かれ、口縁内側に雷文が描かれた猪口（※2）です。底裏銘は「乾」（※3）。
「湯飲み」や「コーヒーカップ」としてもお使いいただけます。 窯の中で灰が降った跡がありますが、使用感も少なく状態は良好です。

※1 素書（すがき） : 線描きのみで濃（だ）み筆による塗りつぶしを施さない装飾。清朝磁器の影響で始まり、１９世紀初頭から幕末期頃に多く見られる。
※2 猪口 : 本膳料理でおひたしや和物など汁気のある料理を盛付けた器。本膳料理が盛んになった江戸時代以降多彩につくられる。
※3 清朝の年号「乾隆」の「乾」篆書体。1790年～1860年代まで使用された古伊万里の底裏銘。

参考文献
「別冊太陽　そば猪口事典」平凡社
「古伊万里染付図譜」むげん出版

《この商品の状態》　Ａ～Ｂランク
Ｓランク：新品・未使用品・未使用同等品。
Ａランク：僅かに使用感はあるがとても綺麗な品。
Ｂランク：使用感はあるが時代を経た物としては良い状態、十分ご使用いただける品。
Ｃランク：使用感が目立つが、ご使用いただける品。
Ｄランク：参考品。使用するには、金接ぎなど直しが必要な品。
※古い物は現代の品物とは違って規格が揃っておらず、窯キズ（窯から出る前にできた、降りものや成形の不完全さによる欠点。古い陶磁器の場合一般にはキズとみなさない。場合により景色として喜ばれたり、欠点として減点の対象となったりする。）があることもあります。キズを含めた状態はできる限り詳細に記載しておりますが、写真もあわせてご参照ください。