径8.2cm  湯呑み  古伊万里 色絵 「牡丹唐草文様」 2客セット 1780年〜1810年頃

価格: ¥16,500 (税込)
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口径8.2cm×高さ5.6cm

1780年〜1810年頃の古伊万里色絵「牡丹唐草文様」湯呑み茶碗2客セットです。

古伊万里の湯呑み茶碗は18C後半から現れます。形は底が平らで筒状に立ち上がったものと、この茶碗のように底が丸い物とが併存しています。なお、1820年頃からは底に丸みがある深めの茶碗が主流になっていきます。

牡丹唐草文様がたっぷりとした色絵で丁寧に描かれています。口辺の内側には「四方襷文(〈注1〉参照 )」が描かれ、見込みの「五弁花文(〈注2〉参照 )」は濃(ダミ)を使わない素描(〈注3〉参照 )ですが、丁寧に描かれています。

ワレ、カケのような傷みはありません。
色絵が厚く剥落した部分があります。また、使用により擦れて薄くなっている部分があります。
窯の中で灰が降った跡が見込み部分と口辺にもあります。
柴田コレクションに同類の品物があります(最後尾の写真参照)。

〈注1〉四方襷 : 複数の線を斜めに交差させ、その中に四方の線もしくは点を描いたもの。中国・明の染付に多用され、肥前磁器初期の頃から使われている。
〈注2〉五弁花文 : 伊万里では1670年頃から現われる見込み模様。その形は時代が下がるに従って崩れていき1810年頃に姿を消す。
〈注3〉素描(すがき) : 塗り潰しをする濃(ダミ)の技法を使わず線描きのみで模様を表すこと。18C後半から始まる清朝磁器の影響を受けた技法。

参考文献
「柴田コレクション総目録」滋賀県立九州陶磁文化館
「古伊万里の模様」理工学社

《この商品の状態》 A~Bランク
Sランク:新品・未使用品・未使用同等品。
Aランク:僅かに使用感はあるがとても綺麗な品。
Bランク:使用感はあるが時代を経た物としては良い状態、十分ご使用いただける品。
Cランク:使用感が目立つが、ご使用いただける品。
Dランク:参考品。使用するには、金接ぎなど直しが必要な品。
※古い物は現代の品物とは違って規格が揃っておらず、窯キズ(窯から出る前にできた、降りものや成形の不完全さによる欠点。古い陶磁器の場合一般にはキズとみなさない。場合により景色として喜ばれたり、欠点として減点の対象となったりする。)があることもあります。キズを含めた状態はできる限り詳細に記載しておりますが、写真もあわせてご参照ください。


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